ワークライフバランス重視なら正社員より派遣!? 今選ばれる5つの理由
ワークライフバランスを実現させるために、正社員やアルバイト・パートよりも派遣社員という働き方を選ぶ人が増えています。この記事ではワークライフバランスの概要と、派遣という働き方によってワークライフバランスが整う理由について解説します。
そもそもワークライフバランスとは?
ワークライフバランスとは、仕事と私生活の調和を図ることを指します。日本では仕事にまい進するあまりプライベートを犠牲にする人がいれば、子育てや介護、家事などに追われて仕事との両立に悩む人もいるなど、仕事と私生活のバランスがうまく取れない人が多く存在します。
そこで生まれたのがワークライフバランスという考え方です。ワークライフバランスは、ただ単に「仕事の時間を短くして私生活を充実させる」という意味ではありません。働き方や考え方を見直して、仕事とプライベートのどちらも充実させることで仕事に対するモチベーションを上げたり、仕事以外のことにチャレンジして自己実現をしたりといったような好循環を生むのが目的です。
また、ワークライフバランスを実現することは長時間労働による健康問題対策や、少子高齢化や人口減少に伴う慢性的な人手不足解消なども期待できるため、近年、国や企業でもワークライフバランスに着目した取り組みが増えています。
ワークライフバランスが取りやすい雇用形態は「派遣」!?
ワークライフバランスを重視したときに、正社員やアルバイト、パートなどさまざまな雇用形態がある中で「派遣」という働き方を選ぶ人が増えています。ここではその理由をデータとあわせて解説します。
- 労働条件に対する満足度は、正社員より派遣が高い
- 厚生労働省の「令和元年就業形態の多様化に関する総合実態調査の概況」によると、「派遣社員が現在の就業形態を選んだ理由(正社員以外の労働者(出向社員を除く)」は、「自分の都合のよい時間に働けるから(20.9%)」が「正社員として働ける会社がなかったから(31.1%)」に次いで2位となっており、ほかにも「家庭の事情(家事・育児・介護等)と両立しやすいから(16.6%)」が上位に入っています。
- また、同調査の「現在の職場での満足度」では、「仕事の内容・やりがい」において正社員と派遣社員にほとんど差がないのにもかかわらず、「労働時間・休日等の労働条件」において派遣社員のほうが正社員よりも満足度が高いことがわかりました。
- このような結果から、ワークライフバランスを重視して派遣という働き方を選び、実際働いた後も仕事にやりがいを感じつつ労働条件にも満足度を得るケースが正社員よりも派遣社員のほうが多いことが読み取れます。
- (参照元:令和元年就業形態の多様化に関する総合実態調査の概況 厚生労働省 p24、p29~31)
- 一方で、雇用の安定性や待遇面にはやや不満も?
- ただし、前述の同調査において「賃金」「雇用の安定性」「福利厚生」「教育訓練・能力開発のあり方」といった項目では派遣労働者よりも正社員のほうが、満足度が高い結果となりました。
- このことからワークライフバランスを重視して派遣社員を選ぶなら、賃金を含む待遇やサポートが充実している派遣会社を選ぶことが重要です。
- (参照元:令和元年就業形態の多様化に関する総合実態調査の概況 厚生労働省 p29~31)
派遣社員のワークライフバランスが整う5つの理由
ではなぜ、ワークライフバランスを重視する人は、派遣という働き方を選ぶのでしょうか。その理由をピックアップして紹介します。
①就業日数や勤務地を自由に選べる
②アルバイトやパートよりも賃金が高い
③土日休みで残業も少ない職種が多い
④複数の職場を経験しキャリアが積める
⑤派遣元がスタッフを守ってくれる
- ①就業日数や勤務地を自由に選べる
- 派遣の仕事は、フルタイムはもちろん1日4~6時間、週1~3日など勤務時間が選べるため理想的な働き方がしやすいです。また、勤務地も「子どもが通う保育園の近く」「通勤時間30分以内」など自分の都合に合わせやすく、正社員と違って異動による勤務地変更もないため、ワークライフバランスが整えやすい傾向にあります。
- ②アルバイトやパートよりも賃金が高い
- 派遣社員はアルバイトやパートといった非正規雇用の中でも賃金が高い傾向にあるため、しっかりと稼ぎたい人にも適した働き方です。同じ仕事内容でもアルバイトやパートよりも派遣社員の時給が高い理由としては、派遣社員には、ボーナスが支払われていなかったり、雇用が安定しなかったりすることなどが挙げられます。
- ③土日休みで残業も少ない職種が多い
- 派遣の求人では「土日休み」「残業少なめ」という好待遇の事務職が多く、プライベートの時間をしっかり確保でき、ワークライフバランスの充実に寄与します。特に家事や育児、介護と仕事を両立させたい人にとっては、残業を最低限にとどめられて土日もきっちり休める職場は、仕事とプライベートのメリハリがつきやすくストレス軽減にもつながります。また、就業時間がしっかりしているからこそ、学校や資格の勉強、ジム通いによる健康づくりなど、自己実現のために派遣社員として働く人も少なくありません。
- ④複数の職場を経験しキャリアが積める
- 終身雇用制や年功序列が当たり前でなくなり、働き方の多様化が進む中、ビジネスパーソンのキャリア形成を重要視する企業が増えています。しかし、日本では結婚や出産などを機に一度仕事を離れざるを得なくなった女性も多く、男性でも病気や介護などの理由からキャリアをいったん中断し、なかなか仕事に戻れないという人が多く存在します。
- これに対して派遣社員であれば、ワークライフバランスを整えながらさまざまな職場を経験でき、将来的に働き方を変えたいと思ったときにその経験を生かせます。
- ⑤派遣元がスタッフを守ってくれる
- 仕事や契約においてトラブルや不満があった場合、正社員や契約社員なら自分で上司や会社側に相談して解決するしかありません。しかし、派遣社員であれば派遣先でトラブルに巻き込まれても派遣会社が仲介に入ってくれるため、すべてを自分で解決する必要がありません。また、労働条件の不満などもきっちり解決できます。
- さらに派遣社員は職場の派閥争いに巻き込まれることがなく、懇親会や飲み会への強制参加もほぼないため、わずらわしい人間関係に振り回されず、プライベート時間を確保しやすいのもメリットです。
ワークライフバランスと安定を両立!「無期雇用派遣」という働き方も
派遣という働き方には、決められた期間のみ派遣会社と雇用契約して働く「有期雇用派遣(登録型派遣)」と、派遣会社と無期限で雇用契約して働く「無期雇用派遣(常用型派遣)」の2種類があります。
一般的な有期雇用派遣は短期間で就業先が変更になって働くため、さまざまな仕事を経験したい人にとって魅力的な働き方です。しかし、有期雇用派遣は派遣先の就業が終わった途端にキャリアや収入が途絶えてしまうデメリットがあります。
一方の無期雇用派遣は派遣会社が雇用を保障してくれて、同じ職場で長期的に働けます。また、派遣会社が定める昇給・賞与制度、福利厚生が受けられる点もメリットです。そのため、ワークライフバランスと安定の両方を確保したい人は、無期限雇用派遣という選択肢も視野に入れて自分の働き方を考えてみるとよいでしょう。
ワークライフバランスを重視するなら、就業日数や勤務地を自由に選べ、アルバイトやパートよりも比較的賃金の高い「派遣」という働き方がおすすめです。派遣社員なら正社員では難しいさまざまな経験が積め、さらに仕事上の悩みなどを派遣会社にサポートしてもらえます。
まとめ
ワークライフバランスを充実させるなら「派遣」という働き方がおすすめです。派遣先で迷ったら研修やキャリアコンサルなどのサポートが充実しており、有期雇用派遣と無期雇用派遣の両方の募集を行っている「キャリアリンク」にまずはご相談ください。